第3話 =ヒースロー空港にて=

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BGM 「Mad World」by Gary Jules

すでに2時間ヒースロー空港で足留めを食らっている。ちょっとイライラしているのは、日本に到着してすぐ出版社のパーティーに直行し、そこで演奏して来場者のプレス担当や新聞記者に「ロンドン地下鉄バスキング」をアピールするという予定が組まれていたからだ。

飛行機が午後4時ごろ成田到着予定なので、午後7時からのパーティーには余裕で間に合うはず。航空会社も念のため比較的信用できる日系の会社にした。しかしこんな時に限って部品の故障&交換で出発時間が大幅に遅れている。

出発のめどが立たないという事で、航空会社から£5の無料食事券みたいなものが配られた。ヒースロー空港内の売店やレストランで使えるという。とりあえずコーヒーでも買おうと売店に向かった。

日系の航空会社の便ということで、日本人の団体御一行様も一緒。売店の前でけたたましく「日本語」で叫んでいる御一行は、昔言われていた「オバタリアン」そのもの、久々に見た日本らしい光景だった。

ひとりの「オバタリアン」が大声で「おつり〜、おつり〜!」と日本語で店員に詰め寄っている。£5のバウチャーに対してお釣りをよこせと言うことらしいが、商品券みたいなものだし、お釣りが出るとは思えない。後ろにはイライラした客が長蛇の列なのにおかまいなしだ。店員も困っている。そして、お釣りが出ないとわかると、今度はお仲間と相談して£5のバウチャーを20人分かき集め、£100ギリギリまでサンドウィッチやジュースを買い占めはじめた。戻ってこないお釣り分の端数を合わせて少しでも多く買おうと企んだのだ。

なんて欲深い奴らなんだ! ただでさえしょぼいヒースロー空港の売店、後ろの人達の分が無くなってしまうではないか! 自分達だけ腹一杯になればそれでいいのか? てか、そんなに食えんだろう!

これが日本人か… これが「世界に良い影響を与えている国」第一位の国民なのか… 僕はこのまま空港から引き返したくなった。

結局、飛行機は4時間遅れとなった。

お口に合わなかったのか、搭乗口前のロビーには「オバタリアン」が食べ残した大量のサンドウィッチが散乱していた。

パーティーには間に合いそうにない…。

 

ー後日談ー
結局、成田空港に着いたのは午後8時。パーティーには間に合わなかった。担当者は現場でギターを用意してギリギリまで待ってくれていたらしい。申し訳ない。



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