第23話 =ロックスターと遭遇=

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今日はノッティングヒルゲイト駅でのバスキング。

ノッティングヒルといえば、お金持ちがたくさん住んでるという認識をしている人も多いが、意外にそうでもない。ジャマイカやアフリカからの移民も多いし、ノッティングヒルという名前につられて住んでいる日本人の貧乏学生もいる。芸能人や文化人も住んでいるにはいるが、彼等は普段地下鉄など使わないので、バスキングピッチで会う事はまず無い。したがってここノッティングヒルゲイト駅のピッチは、皆さんが思っているよりも儲からないのである。実際このピッチの予約状況も芳しくなく、空いている場合が多い。

しかしながら、たとえビッグなミュージシャンや有名な映画スターが通ったとしても、僕はあまりテレビを観ないし、映画にも行かないので顔がわからない。もしフィル・コリンズが£1入れてくれたとしても絶対普通のおじさんと思って気づかないだろう(いや、フィル・コリンズだったら誰も気づかないか?)。

さて、今日のバスキング中にバスカー仲間の爆音スティービー(彼はドでかいスピーカーでブルースギターを弾き倒す中年不良バスカー)がふらっとやって来た。彼はノッティングヒルに住んでいるのだ。

「よっ先輩、今日も頑張ってるねえ、それはそうと今そこ通ったオヤジ誰か知ってるか?」

僕はまったく気にもしてなかった。

「いや全然。誰なんだい?」

するとスティービーは自慢げに言った。

「なんだ、気づかなかったのかっ! あれはミック・ジョーンズだよ! あービックリ、ビックリ、ウヒャヒャヒャヒャー! 俺だったらなんか派手な曲やってアピールしたのになあ、ああ残念、残念」

一応僕は「そうだったの!」とビックリして見せたが、本当はミック・ジョーンズの顔も知らないし、曲もわからない。でも名前は昔からちょこちょこ雑誌で見てたのでUKロック界の大御所にはちがいないだろう。

こういう事があるからバスキング中は手を抜けない。いつ、なんどき、誰が見ているかわからない。特にここノッティングヒルゲイト駅は大物芸能人が通ることは少ないとしても、プロデューサークラスの人達は結構利用しているはず、これからも気合いを入れて演奏することにしよう。

そういえば、ミック・ジョーンズ(後に伝説のパンクバンド「クラッシュ」のメンバーと判明)が僕の前を通った時、何弾いてたっけなあ?

そうだ「天国への階段」だった。

確かにちょっと地味すぎたか…。



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